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鬼無里の奥にある合ノ峰は、地蔵岳とともに気になっていた山である。 ともに登山道はない。 地蔵岳は何年か前に登ったが、合ノ峰にはなかなかチャンスがなかった。どこから取りつこうかと、何回も地図を眺めている状態で終わっていた。 この合ノ峰は、以前国体で乙妻山からのルートがあった。しかしいつしか廃道になっていて、ほとんど登る人はいなかった。それだけに魅力的な山である。
鬼無里の奥裾花自然園の奥に進み、濁り沢を渡渉して尾根に取りつくことにした。 奥裾花自然園は、10月一杯で閉園になるとのことなので、いくなら10月最後の日曜日。ギリギリセーフだ。 台風一過でいい天気のはずだったが、何となくぐずつき、渡渉寸前には雨が降り出した。 どうしようか迷ったが、この計画を来年に持ち越すのは忍びない。下がりつつあるテンションをなんとか切り替え、渡渉場所を探して彷徨った。 やはり台風の影響で水量が多い。通常なら飛び石で渡渉できるはずだが、ちょっと無理。覚悟して靴を脱ぎ、堰堤の水の流れの少ないところをソロリソロリと渡り切った。 何回やっても渡渉は苦手である。雪解け水と違って、凍るような冷たさがなかったのは幸いだった。
ここまでもう2時間以上の時間がたっていた。 気が付いたら雨は上がっていたが、風が強くカッパは脱げない。このまま進むしかない。適当に見当をつけて尾根に取りついた。 注意しなくてはならないのは、遠くからも見えていたが、地図上にも書いてあるゲジゲジマーク。この岩壁に突き当たってしまったら、厄介である。
まずは1484mの高点をめざし登ることにした。 間もなく紅葉は終わり。しかし結構楽しませてもらった。
多分誰も来ないであろう山奥。熊はいるに違いない。シカのフンが所々にあった。人間以外の動物だけの世界。合ノ峰も人間が侵入しているのだから、ビックリしているに違いない。 両手で木々につかまって体を持ち上げる急登。間もなく1484m高点に達したときは、ホッとした。
ここから尾根伝いに登りあげていく。ゲジゲジマークに気を付けたつもりだったが、やはり突き当たってしまった。 一枚岩である。とても登れそうにない。仕方ないから左へのトラバース。これは怖かった。そこから一気に山頂に登りあげた。
やった! 山頂には、もちろん誰もいない。木の一枝に、誰かが付けた黄色いテープがあった。山頂に間違いない。 三角点を探すと、苔むした三角点が埋もれていた。そっとコケを取り除く。これで少しはお陽様と対話できるか。
黄色いテープが気になり、そのテープの上に、ピンクのひもを取り付けた。 このピークには、何人の人が立っただろうか?今度このピークに立った人は、このピンクのひもにも気が付いてくれるだろうか?
山頂からの眺望は素晴らしかった。高妻山や乙妻山は正面にド〜ンと構えている。雪で白くなっている。南に続く戸隠連峰も、もう雪の時を迎えていた。 山の冬は、2000mまで下りてきている。北アルプスも確認できて嬉しかった。
何より、永年温めてきた合ノ峰のピークに立てたことの喜びは大きい。もしかしたら途中退廃になるかもしれないと思っていただけに、自分がこのピークに立ったなにかも残したかった。それがピンクの紐。 国体コースをたどって下山しようかと思ったが、時間がかなり遅れていたので、来たルートをそのまま下った。 駐車場に着いたときは、もちろん誰もいなかった。暗くなる手前。5時半ごろだった。
苦手な渡渉をした。水量が多く、堰堤をソロリ。
渡渉し終わって下流を見た。
紅葉は間もなく終わり。
合ノ峰の中腹にも、こうしたスラブがある。
黄葉した楓が目に付いた。ホッとする。
山頂には1時前に到着。高妻山と乙妻山。
戸隠連峰
誰かが付けた黄色のテープ
この谷を登ってきた。
三角点
ピンクの紐を取りつけた。
雪で白くなった乙妻山のズーム
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05:23, Tuesday, Oct 29, 2013 ¦ 固定リンク
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