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以前から気なっていたルート。それは北穂東稜である。 一般ルートからは外れ、もちろん地図のはそのルートは載っていない。しかし結構このルートを楽しんでいる人たちがいるのだ。
色々記録を追ってみると、途中ザイルを使用して北穂岳に登頂している。 こうしたザイル使用のアルパインクライミングに少し自信が付いた私は、秋山に北穂岳東稜を選んだ。 しかも北穂池コース。かなりのルーファイが必要で、あまり歩かれていない。北穂岳東稜を登る登山者は、多くは涸沢カールから取りつく人たちがほとんどだから。 バリバリのバリエーションルートは不安である。 しかし北穂池までは2年前に歩いているし、山岳雑誌に北穂岳東稜北穂池コースが紹介されたので、思い切ってチャレンジした。
結果は素晴らしい2日間となった。
初日、渋滞気味の上高地から横尾を経て本谷橋までは、フツ〜の山歩き。 本谷橋から喧騒を離れ、横尾本谷を遡行していく。ここからがバリエーションルートだ。 前後に登山者は誰もいない。かすかな踏み跡を辿るが、2回目とあって、何ら不安はない。約1時間、二股に出た。 右俣にいくと南岳方面へ、左俣へ行くと北穂池方面になる。渡渉をして、左俣の急登を時間をかけて行く。
やがて現れた北穂の滝。そして先行する3人パーティーの姿がチラリと見えた。
結構時間がかかったが、カールに飛び出した時の感動。そこには2年前と変わらない南岳から北穂岳までの美しい姿が待っていた。
先行パーティーにここで追いつく。 聞くところによると、更に先行する3人パーティーと、単独行の女性がいるとのこと。みんな北穂池を目指しているらしい。 そうか、テントは何張も張られるのか。まあ〜いいか!
北穂池までのルートを聞かれたので、目印となるものを教えて今度は先行。 ここからは何回か藪漕ぎをしなくてはならないのだ。初めての時は不安だ。しかし2回目だけに確信を持って進めるということは、かなりの安心感がある。
結果3人パーティーは、北穂池にはやってこなかった。 2回目の藪漕ぎをして追いついた次の3人パーティー。進路をどうとっていいか分からずに右往左往していた。 ルートを聞かれ説明。このパーティーは、何とか北穂池までやってきた。 単独行の女性は、やはりルートが不明なのか、北穂池から離れるように上へ上へと登って行った。この単独者も北穂池には来なかった。
北穂池は、第2、第3の池がある。 最後の一番奥にある池が北穂池で、尾根一つ手前の小さな池が第2、第3の池である。3人パーティーは、第2の池でテントを張っていた。 翌日のルートを考えると、一つ尾根を越えた北穂池にテントを張るのがいい。もうひと頑張りした。
重いテントを担ぎ上げただけの甲斐があった。北穂池で過ごす夜は、明るい月の光で幻想的だった。何より、涸沢カールのテント場と違って独占の空間。 夜明けは、またジッとしていられないぐらい素晴らしい情景を見せてくれた。
明神岳。明神岳東稜ルートがよく分かる。いつかは・・・。
先に進むと、前穂の三本槍までがくっきりと見えだした。
約2時間半で横尾に到着。登山者がズリズリ。横尾大橋。
横尾からの眺めも素晴らしい。前穂東壁だ。一息ついて先に進む。
横尾谷に入るとやがて見えてきた北穂岳。山頂にある小屋が確認できる。右のピークは南岳。
屏風の頭
本谷橋から分かれ横尾本谷に入る。登山者は皆無。やがて二股から渡渉して左俣を遡行する。渡渉は片足がドボン。左俣に入ると南岳が遠方に。
左俣を振り返ると・・・。
そして屏風の頭。
高度を稼いでいく。あった、あったこの雪渓。
そして現れた北穂の滝。このちょっと下で2日分の水を汲んだ。カールに飛び出すまで、ここからが案外長いのだ!
ふり返ると常念岳の姿が現れていた。
カールに飛び出した。再び出会えたこの感動。南岳の雄姿が私を待っていてくれた。
北穂池までは、もうひと頑張り。何回かの藪漕ぎをして、更に一つの尾根を乗越やっと着きました。
北穂池のほとりにテントを張った。この北穂池から見える北穂岳。
南岳
静かに暮れていく夕。
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07:12, Monday, Sep 23, 2013 ¦ 固定リンク
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