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北方稜線・池ノ平山〜剱岳
 2日目も素晴らしい夜明けだった。
 池ノ平小屋の主の菊池今朝和氏に見送られて、稜線を繋ぐべく池ノ平山を目指す。

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 前日歩いてきたところであり、お花畑に心惹かれ、また近づいてくる八峰やチンネにワクワクだ。

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 ふり返ると剱池と周りの池塘が見えた。1日池ノ平で遊ぶ人もいるらしい。

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 素晴らしい山の姿に感動だ。これから向かう峰々が輝いている。チンネ、池ノ谷ノ頭、ジャンダルム、剱尾根がチョコッとのぞかせている。

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 池ノ平山が近づいてきた。

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 再び池ノ平山のピークに立ち、これから歩くルートを確認した。
 正面に小窓の王が。その奥にチンネが見える。小窓の王には、見えている稜線の少し下の雪渓を2か所トラバースするようになる。斜度40度ぐらいの雪渓で、ここが核心部だと菊池氏は言っていた。

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 まずは小窓を目指して稜線伝いに下る。途中残置シュリンゲなどあったが、簡単に下ることが出来た。
 しかし踏み跡はかなり薄い。池ノ平小屋から、小窓雪渓を登る人が多く、あえて稜線を行く登山者は少ないのだろう。
 途中、自分の影が山の斜面に映って、愉快だった!

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 小窓に近づくにつれ、何度も立ち止まってしまう。
 正面に小窓の頭。そして核心部の雪渓がはっきり確認できるようになった。

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 小窓に降り立つ。この日この雪渓をあがってきた人は、まだいなかった。

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 さあこれから小窓の王を目指して進もう。ここからの格好のいい小窓の姿が。

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 だんだん近くなってきた小窓の王。そそり立っている。

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 20メートルほどの雪渓のトラバースは、アイゼン&ピッケルで慎重に通過。そこでの雪渓の水は美味しかった。なんて余裕。
 雪渓のトラバース後も岩壁のトラバースが続き、小窓の王の西側の基部に立った時に、このような姿が。
 チンネ、池ノ谷ガリー、池ノ谷の頭、剱尾根、チンネの手前にジャンダルム。

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 ここから三ノ窓に下る。
 三ノ窓は、小窓ノ王と八ツ峰ノ頭にはさまれた狭い「窓」。そこはクライマーたちの天場となっている。
 時間がなく、小窓ノ王に登ることが出来なかったので、次回は、小窓ノ王チャレンジのために、三ノ窓でテントを張りたい。心残して先を急ぐ。
 
 池ノ谷のガリーを登る。落石注意場所で、上から6人パーティが下ってきた。

 やっとの思いで、池ノ谷乗越に到着。これはくたびれた。小窓ノ王を振り返る。

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 池ノ谷乗越から岩壁を直登。快適なクライミングだ。やがて見えだした剱岳本峰(中心奥)と長次郎の頭(右手前)。

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 長次郎谷と源次郎尾根。何年か前に、源次郎尾根を踏破して剱岳の山頂に立ったことを思い出す。

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 左に八ツ峰、長次郎谷を挟んで右に源次郎尾根。

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 ここまで来ると、剱岳山頂は近い。やがて「キケン通行止め」プレートが現れた。

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 何年かぶりで剱岳のピークに立つ。今回、北方稜線の核心部を歩いてきたことが感度を深める。

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 時間は既に1時30分近い。
 勝利の美酒をのどに流し込んで、早月尾根を下る。早月小屋に1泊使用かと思ったが、暗くなる前に馬場島に降り立つことが出来るだろうと、ただひたすら頑張った。

 早月尾根の展望台で見えた!

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 ここから1時間強で馬場島へ到着。2日間の北方稜線踏破は終了した。

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05:05, Monday, Aug 19, 2013 ¦ 固定リンク

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