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永年温めてきた剱岳北方稜線。エキスパートコースである。 今まで剱岳山頂には2度立っている。1度目は一般コースで剱沢小屋から剱岳へ。2度目は源次郎尾根から剱岳へ。 北方稜線からの剱岳は、当初からのあこがれのコースであった。剱岳山頂には「この先キケン」のプレートが設置されているルートである。
その時がよいよ来た! 私にとってのコダワリは、ピークを踏むだけでなく稜線を繋ぐことだ。だから今回はあえて、馬場島から大窓経由の池ノ平山から剱岳までの稜線を歩き通した。 通常2泊3日コースであるが、なぜか1泊2日で完登出来た。それも嬉しかった。
第1日目 馬場島〜白萩川〜大窓〜大窓の頭〜池ノ平山北峰〜池ノ平山南峰〜池ノ平小屋(泊)
第2日目 池ノ平小屋〜池ノ平山(南峰)〜小窓〜小窓の王〜三ノ窓〜池ノ谷ガリー〜池ノ谷乗越〜池ノ谷の頭〜長次郎ノ頭〜剱岳〜早月尾根〜馬場島
いやはや疲れた。ルーファイも必要で、体力だけでなく神経もかなり使った。
初日は、白萩川の雷岩で3人の女性パーティーを追い抜いただけで誰にも出会わなかった。 2日目は、池ノ平小屋から剱に向かう登山者はなく、剱から向かってきた3パーティーに出会った。 静かな山歩きが出来るコースであるが、「岩と雪の殿堂」と言われるだけあって、クライミング要素もたっぷりの楽しいコース。 天気に恵まれたことは幸いであって、もしガスられたら大窓から小窓までのルートは、分からなかったかもしれない。この間には、トレースがかすかに着いた藪漕ぎがかなりあったからである。
池ノ平小屋の一晩は、これまたゆっくり休めた。 予定時間より1時間遅れで小屋に着いたのだが、小屋の主の菊池今朝和さんはニコニコしながら出迎えてくれた。 「バリエーションルートだから時間は遅れると思っていましたよ。」 この一言がまた嬉しかった。そうなのだ!バリエーションルートをひたすら歩いてきたのだ。
他の宿泊客は既に夕食は終わっていた。にも拘らず、「夕食前にお風呂をどうぞ。」と勧められ、これまた感激。時間が遅くなったので入浴は諦め・・・と思っていただけに、感謝感謝であった。
池ノ平小屋は、温かみのある小屋である。 実にそこの主の人柄が小屋そのものになっていると思った。 この小屋は、多くのボランティアで支えられているという話を菊池さんがしてくれた。また菊池さん手作りの「池ノ平の楽しみ方」の地図も見せてくれた。 この小屋に泊まりに来る人たちは、登山だけでなく、この小屋とその周辺の空間を楽しみに来る人たちが多いようだ。菊池さんが写した写真も格別だった。
2日目の朝、この小屋を去る時に、「今度はもっと簡単なコースでこの小屋へいらっしゃい。」と菊池さんは見送ってくれた。 小窓雪渓を登り詰めようかと思ったが、「稜線を繋ぎに来たんだから池ノ平山へ登り返すことだね。」と背中を押してくれたのも菊池さん。 いつもはテン泊の私も、こうして小屋の主の人柄に触れることによって、また何か一歩踏み出せた気がする。それもこのような小さな(失礼)小屋だからこそ味わえる良さだと思う。
池ノ平小屋
菊池さんの手作り地図
池ノ平から見える山々の写真
池ノ平小屋の内部
池ノ平から見えるモンローの唇
池ノ平の夕暮れ
池ノ平の朝
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15:11, Saturday, Aug 17, 2013 ¦ 固定リンク
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