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残雪期の山は、タイミングが難しい。雪解け状況とその日の天気が上手くいかないと、なかなか登頂できないのだ。 北アルプスの焼岳から稜線沿いに南に延びる位置に白谷山とアカンダナ山がある。もちろん一般登山道はなく、登るなら今の季節だ。
中の湯の駐車場には既に3台が止まっていた。みんな焼岳に行く人たちのためのもの。でももしかしたら、白谷山方面を目指す人もいるかも・・・?
一応スノーシューはザックに取りつけ、アイゼンで歩きだした。気持ちよくアイゼンの歯が効いて、足取りが軽い。 焼岳への分岐を見送り、いよいよ白谷・アカンダナ方面と足を向ける。なだらかな谷を少し下ると、そこには素晴らしい空間が広がっていた。 地図を見ると絹池とある。池は雪の下で一面の雪面。遠くには白谷山の稜線が見え、もうここまで来ただけでも満足。しかしここで留まるわけがない。いざあのピークへ!とテンションが上がる。 アカンダナ山と白谷山の鞍部に乗り上げ双方を狙うか、白谷山の北斜面に取りつき焼岳から延びてきている稜線上を白谷山、アカンダナ山を狙うか迷ったが、結果後者にした。見た限りでは、その方が傾斜が緩そうだったからである。
絹池を突っ切ると樹林で見通しが悪い。時折見える白谷山の斜面を確認しながら、ひたすら稜線を目指して登る。 思ったより急斜面。アイゼンは軽快。
森林帯を抜け出たところで、また素晴らしい自然に出会う。 振り返ると焼岳。音を出して出ている噴煙はお見事。焼岳の南斜面から吹き出す噴煙口も迫力ある。これを見た人は何人いるだろうか。
やっと稜線に乗り上げた。 雪庇が多く、慎重に足を運ぶ。稜線上に行けば白谷山のピークに立てる筈だ。天気は高曇り。笠ヶ岳から抜戸岳もしっかりと見えた。 白谷山ピーク100メートル(?)手前で、ストップになってしまった。雪庇が大きく崩れ、右にも左にもトラバースが出来ない。特に右の北斜面は、白谷の大断崖の一部になっていて、滑ったらそのままさようなら!となりそうだ。 残念だがここで引き返すしかなかった。
来年に宿題を残した。もう少し早い時期だったら登頂できただろう。本当にタイミングが難しい。しかし満足いく冒険の1日だったことは言うまでもない。
突然に開けた素晴らしい空間。絹池でまだ雪に覆われている。正面には白谷山。
人知れず立っていた。
こうした谷を詰めていく。
森林限界を越えたら焼岳が。
噴煙口から音を出して吹き上がる。
稜線から見えた笠ヶ岳。
霞沢岳
やがて焼岳が迫ってきた。
白谷山のピークまで、危なっかしい稜線を行く。
これ以上進めない。残念だが引き返す。
霞沢岳と六百山(左)
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06:11, Sunday, Apr 21, 2013 ¦ 固定リンク
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