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北方稜線(大窓〜白ハゲ〜赤ハゲ〜白萩山〜赤谷山〜ブナクラ乗越) |
剱岳北方稜線のリベンジ。 馬場島〜大窓〜白ハゲ〜赤ハゲ〜白萩山〜赤谷山〜ブナクラ乗越〜ブナクラ谷〜馬場島をヘロヘロになりながら日帰りした。
天気は、う〜ん、予報通り曇り時々晴れ。降られることがなかったのは幸いだった。
馬場島から大窓までは2度目なので、ルーファイも楽勝。時間も5.5時間と順調に足を運べた。 前回は、ルーファイで夢中だったけれど、今回は余裕である。やはり1度踏んだルートは気持が楽だ。
大窓にはお地蔵様が鎮座してる。手を合わせ、周辺を見渡すと、後立山連峰が綺麗に見えた。 前回にはお目見えしなかった山々である。紅葉が始まっていた。あと1週間もすれば、この辺一帯は錦織の世界なるだろう。
ここから目指すコースは、未知の世界。かすかな踏み跡があると聞いているが、どうだろうか・・・。
白ハゲは稜線を登り詰め左に巻くのが正解。最初右に行って行き詰まり、引き返して左に巻いた。これがまたちょっとしたスリリングなトラバースがあり、面白い。 いくつかピークを越え白ハゲ山頂に。ここは三角点のみ。 ライチョウ親子が迎えてくれた。ほとんど人が来ないからなのだろう。逃げていかない。
白ハゲから赤ハゲへのルートは、取りつき不明。 赤ハゲへ向かう途中の鞍部を目指し適当に笹薮の斜面を下り始めた。正解!残置ザイルがあり、ルートであることが確認できて、ほっとする。 藪を抜けると気持ちのいい岩稜の稜線歩き。途中多少のルーファイが必要であったが、無事赤ハゲを通過。 振り返れば、剱岳の雄姿が八ッ峰や小窓尾根と共に輝いていた。素晴らしい眺望である。緊張感が少しずつほぐれていく。
赤ハゲから一気に下ると、そこは別天地。小さな池があり、いい天場になる。オタマジャクシが泳いでいた。いつカエルになるんだろう。 目の前に白萩山のピークが見えるので、ここで一休み。持ってきた巨峰がのどを潤してくれる。
時間は刻々と過ぎていく。暗くなる前にはブナクラ乗越まで到達したい。 エイヤア〜と白萩山を目指す。ここでルートを失い約1時間のロス。赤テープが付いているにもかかわらず、笹薮が密生していて先に進めないのだ。 気持ちが焦り、ビバークか!と内心ドキドキする。 迷ったら引き返せ。池の手前まで戻り、ジ〜と目を凝らす。かすかな踏み跡らしいものを発見したときには、ホッとすると同時に、時間が気になり休む間もなくダッシュした。
白萩山の偽ピークに到着。振り返ると、白萩山のピークは巻いているらしく、誇らしげな白萩山が目に入った。 行き詰った赤テープは、山頂へと導いていたらしい。強行突破しなくてよかったと思う。完全にビバークとなっただろう。
このロスした1時間は痛かった。 途中で暗くなってしまう時間。どんどん過ぎていく時間との競争になってきた。ただ赤谷山からはトレースがはっきりしているだろうから、赤谷山まで行ってしまえばどうにかなるだろう。
白萩山越えと比較すると、赤谷山まではほんとに楽だった。 花崗岩が紅葉とマッチして、その美しさに心躍る。ここはすでにやってきている秋の紅葉が登山者を迎えてくれる山だった。素晴らしい空間である。 この赤谷山〜ブナクラ乗越間のルートははっきりしているので結構登山者が来る。しかし時間が遅かったので、他の人は誰もいなかった。 ここでもお地蔵様が迎えてくれた。
整備された登山道をブナクラ乗越目指してひたすら下る。 途中暗くなりヘッドランプを付けた。暗くなってからの歩行は、たった5分でも30分ぐらいに感じるものだ。 まだか、まだかと思いながら、やっとブナクラ乗越に着いた時にはホッとした。ここでもお地蔵様が待っていてくれた。 時間はすでに6時半を過ぎている。真っ暗。
標準時間はこの乗越から馬場島まで約2.5時間。順調に行って9時ごろになってしまう。 しかし下るしかない。 ブナクラ乗越から下り始めて、ルートを探すのに手間取ってしまった。赤テープがあると聞いていたが、真っ暗で、いくらヘッテンがあるといってもこれは苦労だ。 と、突然、向かい側の尾根で光が見えた。この時間に尾根を歩いている登山者がいるんだ。向こうもこちらを見つけたらしい。しばらくその光は動かずにいた。
樹林帯に導かれる赤テープを発見。 この最後の2時間が5時間にも思え、何回かの渡渉を繰り返し、ヘロヘロになって馬場島にたどり着いた。
疲れた!無事に願っていたコースを歩き通せたことは感謝である。 1日経って歩いたコースを思い返しているが、その苦労が喜びとなって溢れている。全くの自己満足の世界。
白萩川を遡行。タカノスワリである。
大窓が見えてきた。
この滝を右手に見て高度を上げていく。ここまで渡渉7〜8回。前回より水量が多かった。
小窓尾根。
紅葉が始まっている。
大窓直下の紅葉
大窓に到着。山頂に鎮座しているお地蔵さま。
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06:56, Monday, Oct 08, 2012 ¦ 固定リンク
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