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成年後見人制度をスタートさせると、被後見人の財産は自由に動かせなくなる。被後見人のためにだけ使用することが、原則義務付けられているからだ。
今まで税金対策として、被後見人の預貯金から他の親族名義の預貯金へ資金移動もできなくなる。
被後見人が、関連する法人へ貸付けていた金も、これ以上は貸付できなくなるし、逆に金銭消費貸借契約書を交わして借主は返済していかなくてはならない場合も出てくる。会社の資金繰りに被後見人の資金を予定していた場合には、これ以上出来なくなる。
被後見人の資産を守るための後見人制度でもあるからだ。
成年後見人の申立には、親族全員の同意書がいる。つまり後見人になるには、親族全員の同意が必要ということ。
Ｏさんの長男は苦労してＯさんの成年後見申立書類をすべて整えた。今日は、他の親族の方たちにその内容を説明する日である。
後見人候補者はＯさんの長男。一番は、後見制度の意味とＯさんの財産管理についての理解を求めなければならない。立ち会ってほしいとの希望で、同席をさせてもらう。
Ｏさんのために、親族みんなが考えた方法だ。
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06:21, Wednesday, Sep 26, 2012 ¦ 固定リンク
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