あるとき大学生に、「広島に原子爆弾が落とされたのは、西暦何年何月何日ですか?」と訊いてみた。 すると…
予想はしていたものの、正解者の少なさにはやはり驚かされてしまった。
一番多かった間違えは、「8月15日」と「8月9日」。西暦では、「1947年」、「1943年」、「1954年」、などなど。中には、「1865年」、「1889年」なんていうのもあった。これはきっと大日本帝国憲法の発布と混同してしまったのだろう。
後で学生を捕まえて、直接訊いてみると、 「1945年だっけ?いや、54年だったっけ?で、たしか『ハム』だから、8月6日!」
・・・要するにこの日も、長崎の日も、それに終戦も、もう彼ら・彼女らにとっては全く特別の日ではなくて、すっかり年表の上の一つの数字という感覚でしかなくなっているようだ。
とりわけ不思議で、一番薄気味の悪かった答えは「アメリカ」。
〜湯道から見た鬼ヶ面山〜
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