「5行詩」というのをご存知ですか? 1990年代ごろから、自然発生的に出てきた新しい形式詩です。と言っても、形式はごく簡単。リズムは自由、季語も要りません。 それぞれに短い言葉を連ねて一行とし、それを5行重ねてまとまった「何か」を表現する、というものです。 これが、今若い人たちを中心にひそかなブームを呼んでいるというのです。
で、考えたのですが、せっかくだから折込都都逸みたいに、ひらがなで5文字の言葉を、それぞれの行の頭に置いた「折込5行詩」なんていうのはいかがでしょうか。
例えばこんな風に。 (あ)あんずの花をめで、 (り)リンゴの実りを味わい、 (が)ががたる峰々を経巡り、 (と)陶然として自然に溶け入る、 (う)麗しきかな我らが信州! |