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長野市にある会社「スコブル社」代表の江守健治さんのお話を聴きました。 江守さんは古い映像に興味を持ち、フィルムの保存をしながら、上映機会をもったりして、未来に繋げていく活動をしていらっしゃいます。
江守さんとの出会いは、SBCがきっかけでした。11年ぐらい前になるでしょうか。SBCスペシャルの番組に出演した時です。息子と一緒の山登りをする番組製作のカメラマンとして出会いました。 江守さんは今、スコブル社の社長ですが、初めてどういう過程で会社を起こしたか知りました。 北アルプスの北穂岳の1年を通しての撮影をしている間のことでした。雪が来るか来ない季節。涸沢ヒュッテで1泊。一晩で膝ぐらいまでの積雪がありました。その日北穂小屋へ向けて行動している最中、表層雪崩に遭い流された。自分は助かったけれどカメラが行方不明になってしまったとのこと。 カメラマンにとっては自分よりもカメラの方が大切なものだそうです。 翌年見つかったカメラはボロボロになっていた。フィルムはそのままで、再生したら最後の5分間は遺言のように真っ暗な状態が映し出されていたそうです。 こうした出来事が独立するきっかけだったそうです。
そして多分、古い映像を保存しながら未来につながる活動は、大林宣彦監督の「50年後の子供達のために長野で映画を撮って欲しい」という一言がさらに一歩前に踏み出すきっかけになったのだと密かに思っています。
江守さんのお話から、長野出身の映画監督がいたことを初めて知りました。しかも今の三輪10丁目に在住していたとのこと。事務所のすぐ近くです。 その人は、池田義信さん。松竹無声映画時代の監督であり、日本映画の草創期を支えた一人と言われている方だそうです。その関係のフィルムも公開してくれました。
江守さんの活動は地味かもしれませんが、忘れてはならない無形のものを保存しながら、次世代に確実に伝え守り続ける活動です。各家庭にある古い映像があれば、江守さんにお願いして保存をしていくとよいでしょう。残念なことに、我が家にはありませんが・・。 |
05:28, Wednesday, Nov 30, 2011 ¦ 固定リンク
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