昔、NHKの学校合唱コンクールをラジオで聞くのが好きでした。だれも秋を疑わなくなる頃に毎年聞こえてくる、私にとっては風物詩のような放送。 上手だなと思った学校が上位に入ると、やはり嬉しいものでした。
そんな懐かしい習慣が、ここ何年かまた戻ってきています。でも、昔と今とで違っていることがあります。それは、今ではどれを聞いても涙が止まらなくなってしまうことです。歳のせい・・・ということなのでしょうか。
さて、今年の高校の課題曲は「護る」。 その歌詞の中にこんな一説があります。
「生きる理由がわからないというのなら、その理由を僕があげよう。君がいなくなると僕は困る。だからそこにいてほしい。」
不在が一人の人を不安にさせる、ただそれだけでも生きている立派な理由じゃないか。 そんな優しい、そして力強いメッセージが高校生たちの声で歌われます。今年もまた涙、涙でした。
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