Yさんは、若いころ映画を見るのが大好きで、今のようにあまり映画館が市内になかったころも、遠方まで足を伸ばして楽しんだそうです。東京まで行くこともあったり、仕事で名古屋へ行ったついでに映画を見たり、チャンスがあれば映画、映画だったそうです。そのハラハラ・ドキドキ感がたまらなかったとか。 そんなYさんが調停委員になって、更にハラハラ・ドキドキの人生を送ってきたそうです。 「裁判所の門から出たら一切を忘れなくてはいけない。」と先輩言われたにもかかわらず、帰宅して台所に立っていると、沸々とないかが沸き立ってくる・・・。そんな時に切っている大根は均一ではなかった。 しかしそんなことを知らない家族は、黙ってそうした大根の入ったみそ汁と食べてくれたそうです。家族と共に歩んできた調停委員生活でもあったわけです。
Yさんは藍綬褒章を受賞されました。そのお祝いの会でお聞きしたYさんの人生です。 |