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被後見人の死
 被後見人のKさんが亡くなりました。
 Kさんの成年後見人を9年間勤めたMさんは、Kさんの親族ではありません。全くの他人です。
 Kさんの夫は、30年以上前に亡くなり、以来Kさんはずっと一人で暮らしてきました。他に親族はいません。Mさんは、Kさんの夫が経営していた会社を引き継ぎました。そんな関係でMさんは9年前にKさんの後見人になったのです。

 Mさんは、ずっとKさんに仕えてきました。Mさんの妻も一緒になって、入所している施設を訪問し、Kさんを見守ってきました。年を経るとともに、Kさんの激しい気性に、施設でもトラブルが増え、その度にMさんは呼び出されていました。
 Mさんは「Kさんの前に自分が死んでしまうかもしれない」と漏らしたことがあります。
 そのくらいKさんに振り回され、しかしKさんに尽しました。時々後見の話を聞いていましたが、親子関係でもここまで出来る人はナカナカいない・・と感じていました。

 Kさんは、生前献体を望んでいたらしくドナーカードを所持していました。亡くなって間もなく、信大病院に遺体を引き取られたそうです。Kさんは後妻でしたので、嫁ぎ先の墓に入ることなく信大の共同墓地に埋葬されることになりました。

 色々な人生を見させていただいています。そして関わらせてもらっています。
 Kさんの献体を望んだその想い。会社を引き継いだ関係上後見人として尽したMさん。Mさんも70代後半です。

 後見人だったMさんは、家庭裁判所に後見終了の届け出をするようになります。
 Kさんは、公正証書遺言を残しています。当時、私は立会人の一人として署名しました。公正証書を持ってMさんの財産を移転しすべてが終了します。

 この9年間のうちに、ちょっとだけ関わらせてもらったKさんの人生の足跡も、やがては消えて行ってしまうのだろうと、ちょっと寂しい想いをしています。でもそれでいいのかもしれません。
 
04:51, Tuesday, Aug 23, 2011 ¦ 固定リンク

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