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鶏冠山〜甲武信ヶ岳
 何年か前から気になっていた山。西沢渓谷を歩いていくと「鶏冠山登山口」の標識があり、その標識を初めて見たときから意識しだした山です。昨年、西沢渓谷から乾徳山を縦走したときには、更に想い入れが深まりました。
 地図で見ると登山道はついていません。しかし山梨百名山に数えられていて、しかも山梨百名山三大難山の一つ。いつ登ろうかと、狙っていたチャンスが実現しました。

 この山は、第一峰から第三峰まで。難所があって、第一峰と第二峰は鎖場です。
 ネットには「チョ〜怖かった」などに記載もあるので、楽しみでもありちょっと緊張?しかし鶏冠山を登るだけでは面白くないので、先に足を延ばし鶏冠尾根から木賊山(トクサヤマ)経由で甲武信ヶ岳までを歩くことにしました。

 西沢渓谷を歩いていても、気が付かなければそれだけのこと・・の姿が、橋の上から眺められます。
 トサカの形をしているから鶏冠山(トサカヤマ)。

DSCF4936











 渡渉があります。そのためのサンダルを用意していきました。履き替えて難なく向こう岸へ。水の冷たさもあまり感じることなく、ひっくり返ることもなくホッと!
 笊ヶ岳に登った時、渡渉でひっくり返ったことがトラウマになっているもので・・。

 鶏冠山第一峰までは、シャクナゲの群生。シャクナゲのトンネルは、ちょうど花の時季で、全然疲れを感じさせない。
 濃いピンクの花に癒しを感じます。

DSCF4937











DSCF4938











 いよいよ第一峰の取り付きです。

DSCF4943

















 久々の鎖場に、ワクワクしながら取りつきました。このスリリングさがタマラナイのです。
 難なく通過。第1峰の山頂からは、360°のパノラマ。きれいに晴れ渡って甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、黒金山、乾徳山がよく見えます。乾徳山の後ろには、うっすらと富士山が。

 そして第2峰。

DSCF4945

















 第1峰より緊張でしたが、この緊張感がタマラナイ。天気にも恵まれ、手足が順調に動きます。気持ちは清々。解放感と充実感に大満足。

 第2峰から見た第3峰。

DSCF4946











 そして第3峰は、鎖もなく岩が立ちはだかっていました。

DSCF4950











 ホールドはありそう。けれど登ったはいいけれど、降りられなくなったら困る・・ということでおとなしく迂回路をとることにしました。

DSCF4951











 山梨百名山の山頂は、どうやらこの第3峰らしい。山梨百名山の標柱が立っていました。ここでカメラがオッ壊れたのです。記録写真が取れなくて残念。仕方ないですね。
 地図上の山頂はもっと先。先を急ぎます。
 
 2115メートル山頂に到着です。ここで初めて登山者に出会いました。西沢渓谷の駐車場を利用している登山者は、ほとんどの人が直に甲武信ヶ岳を目指します。鶏冠山に来る人は本当に稀。だから何となく似た者同士の気持ちの交流があるのです。しばし情報交換。

 先が長いので余りゆっくりとはしていられません。再度パノラマを楽しんだ後、木賊山をめざし鶏冠尾根を登ります。
 これが長かった。道も不明瞭で、2度ほど迷いました。シャクナゲはまだ蕾。枝が少々うるさく、前進にも苦労なところが何ヶ所か。

 木賊山の山頂には、何度かダマされた(?)感じです。いよいよか!と思うと、さらに先があるのです。
 精神的に疲れてしまった。鶏冠山で引き返す人が多いのも分かる気がします。

 しかし眺望はないといえど、木賊山についたときはやっぱり嬉しかった。
 もう我慢できない。ここでビールタイムです。甲武信小屋まではあと15分ぐらい。でも我慢できずにのど越し快感を味わいました。うま〜。

 木賊山で休憩後、一気に甲武信ヶ岳山頂に立ち、徳ちゃん新道をたどって下山。1日、かなりの距離を歩きました。
 
 今日は筋肉痛であることは言うまでもありません。
 温めていた山行が、また一つ実現して満足。今度はどこにしようかと、今日は天気が悪いので山に行くことなく1日かけて検討します。
 
07:27, Sunday, May 22, 2011 ¦ 固定リンク

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