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その少女Aさんは、9歳の時に両親を亡くしました。それ以来、Aさんの叔母が母親代わりとなって、Aさんを育ててきました。 当時Aさんは未成年者でしたから、未成年後見の制度を利用する必要がありました。遺産相続や死亡保険金受け取りにも必要だったからです。Aさんの叔母が未成年後見人です。
それから9年。 Aさんは、この春大学に進学するまでになりました。
Aさんに関しての未成年後見事務が提出され、後見人である叔母と面接をしました。 後見事務報告に書かれている内容だけでも、未成年後見の場合は、涙を誘うものが多々あります。ましてや後見人との面接の中では、一つ一つの話が心に響き、ちょっと恥ずかしいくらいに泣けてしまうことがあります。
Aさんは、法律関係の大学を選択したそうです。目標を持ってここまで生活してきたそうですが、その目標とは自分が調査官になりたい・・というものだそうです。 未成年後見の手続きをする際、Aさんが接した家庭裁判所の調査官。その調査官の姿がずっと残っていて、Aさんは調査官を目指しているとのことです。 9歳の少女に印象強く残った調査官。寂しかったろうAさんの心に残された一つの灯でした。
自分の生きている姿が、幼い少女に与える影響。このことをこの調査官に届けられたら・・と思いつつ、私自身の生き方はどうだろうかと反省が頭をかすめました。 |
05:15, Thursday, Feb 17, 2011 ¦ 固定リンク
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