ある英語担当の大学教授が、最近ため息混じりにこんな話を聞かせてくれました。 「この間試験で『ただパンのためだけに生きるのは正しいことではないと思う。』という意味の英文を訳させてその意味を問う問題を出したら、『パンだけじゃなくてご飯や野菜やパスタも食べなきゃいけない』という回答があった。それも一人や二人じゃなくて、大半がそうだった。」
ああ!私も思わず一緒に嘆息してしまいました。この国はいったいどうなってしまうのでしょう!
リストラや派遣切りで、文字通り本当に「日々の糧」を得ることが急務という人も多くおられることでしょう。 でも、私たちが子どものころに聞いた「貧しさ」という言葉と、今口にされる「貧しさ」という言葉との間に、重さと質感に何か違いがあるような気がしています。
それにしても、「就職氷河期」に直面しているというのに、彼らのこの圧倒的な能天気さはいったいどうしたことでしょう!? |