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20年ほど前に発生した相続。その際すべて手続きが終了した筈だったのに、今になって分かったのは、土地一筆がまだ被相続人名義のままだったってこと・・・。 さあ大変です。当時の相続人も亡くなっている人がいて、代襲相続人も多い。また養子も被相続人には何人かいました。つまり、相続人関係は複雑になっており、更には、海外に居住している人が・・。
相続登記されていない土地の上には、被相続人の長男が居住しています。 長男は、他の相続人と話し合い、他の相続人はすべてこの長男が相続することで了解するはずでした・・・。 ところが、海外居住の相続人が、法定相続分相当の権利を主張してきたのです。この相続人の法定相続分は32分の1です。相続財産は土地だけですから、この土地の32分の1の持ち分で登記するなんて実情に合いません。当然、代償金として相当の金額を支払うことになります。
土地は倍率評価地域で、相続税評価額はかなり低い。ということで、不動産会社に査定をしてもらうことになりました。相続税評価額よりは高い評価になりましたが、それでも32分の1となれば、金額にしても僅かです。 土地の評価根拠と金額を示して、その相続人の了解が得らられば、土地の相続登記のための印鑑をもらって終了です。
こうして相続の仕事を手掛けるたびに思うのは、人生と家族関係のドラマの美しさや悲しさです。私たちが毎日生活する中での積み重ねが、忘れたころ花が咲くこともあれば、涙を流すこともある・・・そうした人生の深さに、なんかときめきもします・・・。 |
05:29, Wednesday, Jan 12, 2011 ¦ 固定リンク
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