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秋の読書案内です。 『46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生―』 (ロバート・カーソン著、池村千秋訳、NTT出版、1995円)
このタイトルを見たとき、まず読むまいと思いました。特に副題がべただったので、「きっと内容もよくありがちなそういうものだろう」と、いうなれば偏見を持ってしまったからです。 でも、案内を読んでちょっと気になったので、メモしておいて、この夏ついに読了しました。 いやあ、面白かった!
主人公のマイク・メイは、3歳のときに化学薬品の爆発によって失明しました。以後、並外れたチャレンジ精神と好奇心でアクティブに活動。 車は運転するは、スキーの世界記録を作るは・・・。 何不自由ない「かっこいい盲人」として実業の世界で活躍していました。 そんな彼に、「あなたの目は治るかもしれない」という話が齎されます。 「今までだって何の不足もなく幸せにやってきたのに」と彼は迷い始めます。 そしてついに手術を受ける決心をします。彼に決断させたのは、「目が見えるようになりたい」という思いではなく、「見えるということがどういうことか知ってみたい」という思い、つまりは好奇心だったのでした。 そして手術は成功。 彼が見た初めての世界とは・・・。
実話に基づくというこの本を読んで私が考えたことは、大切なことは、「障害」にしろ、なんにしろ、自分の持つものを最大限に活用して、「もっと世界を知ってやれ」という貪欲な気持ちを持つことなのではないか、ということでした。 もしその心なしに手術を受けたとしても、彼は単に「視覚障害、障害者」になってしまっただけだったでしょう。
ちょっと厚めの本ですが、秋の読書にお奨めの一冊です。 |
10:12, Sunday, Oct 03, 2010 ¦ 固定リンク
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