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まだ北沢峠までのスーパー林道が開通していないときは、この戸台川を遡り、赤河原分岐(昨夜テントを張った場所です)から、八丁坂を登りつめ北沢峠に達していました。 北沢峠は、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳の登り口になります。今ではバスで簡単に来ることができることと、両山とも日本百名山に数えられているので、多くの登山者が北沢峠にやってきます。
人が歩かないルートを辿る楽しさに、かつて何万人もの人が歩いた八丁坂を歩いて北沢峠まで出ました。 このルートしかなかった時代にタイムスリップしたような、それでいて誰に会うこともなく静かな山歩きが出来ます。ずっと樹林帯が続きます。ホッと息をつきたいころ、突然目の前が開け、大平山荘の前に出ました。 時間にして1時間20分。標準時間は2時間15分ですから、かなり歩きやすい登山道だったことが分かります。 大平山荘のおやじさんは、赤河原分岐からやってくる変わり者(?)登山者である私の話し相手にしばしなってくれました。北アルプスがきれいに見えることも教えてくれました。2日ほど前には、鋸岳で滑落死亡事故があったと聞いて、ほっと溜息。いろんなことがあります。
本日は、仙丈ヶ岳へ日帰りピストンをし、その後テント撤収して帰宅の予定。山頂へは一番近い藪沢新道をとりました。途中、前日に登った鋸岳が立派に見えた時は感動。しばし佇み、時間の流れを忘れてしまったような・・。
高度を上げるにつれ、鋸岳とその奥に八ヶ岳が見えてきました。
そして貴婦人といわれる甲斐駒ケ岳と、その右奥には金峰や瑞垣の山々が。
馬ノ背ヒュッテで声を掛けてくれた小屋のオヤジさんは、戸台川から赤川分岐経由、八丁坂を上ってきたことを知って、是非、丹渓新道を歩いて欲しい・・といっていました。 私のような拘りのある山好きの人に歩いて欲しいルートだそうです。 その丹渓新道は、そのオヤジさんが整備しているとかで、歩く人が少ない分、静かな山歩きと出会いを楽しめるそうです。またひとつ楽しみが増えました。
やがて仙丈ヶ岳が見えてきます。その手前の小屋は仙丈小屋。多くの登山者で溢れかえっていました。
こうしたところは、長居は無用。仙丈ヶ岳の山頂を踏むと、人のいない隣のピークへ。誰にも邪魔されず360度のパノラマを楽しみながら、オカリナ演奏を、やっぱりやってしまいました。
左から北岳と間ノ岳です。
そして正面奥の双峰になっているのが笊ヶ岳。あの山行をきつかったなあ〜と思いながら、こうして自分が歩いてきた山々に向かい合うことができる喜びは、ますます山への想いを深めていきます。
今回の登山は、戸台川で何回かの渡渉に悩まされたこと、そしてこの河原歩きが辛かったことです。先に書いたように、スパー林道の開通は昭和55年。それまでは、このルートを辿るしかありませんでした。それでも山に魅せられている人は、重い荷物を背負って、このルートを歩いたのです。 先人の足跡を辿りながらの今回の登山は、心に残る一つになりました。 |
05:13, Monday, Aug 09, 2010 ¦ 固定リンク
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