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不帰嶮
 天狗平で迎えた朝は素晴らしい。
 これから歩く予定の不帰嶮への期待と不安の入り混じった気持ちも、この光景で、なんとなく勇気付けられます。

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 鑓ヶ岳です。

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 このように青空のもと、朝日に焼けた山々。

08013











 いよいよ出発です。
 今日の行程標準時間は、8時間ちょっと。かなり余裕があります。ただ一番の目的の不帰嶮では、どのような状況が待ち構えているか・・。ここでは渋滞することもあるとのことで、なるべく早立ちをしました。
 
 天狗の頭までは順調でしたが、その内ガスってきて風が出てきました。
 天狗ノ大下りから鎖が出てきます。風に振られないように慎重に足を進めます。

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 やがて2411mのピークを過ぎ、第一峰には難なくついてしまいました。

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 いよいよです。第二峰を目指して歩きます。
 この辺りから風が強くなり、風速15m以上の強風に、体がときおり振られます。幸いに雨が降っていないのには助かりました。
 ここから先が梯子や鎖が連続してきます。第二峰頂上直下が一番の難所です。
 一人が鎖を登り切り、次の人が鎖を手にするので、そこで一緒になった登山者たちと話をしながらの待ち時間は、連帯感を作り上げました。

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 緊張の連続。案の定、唐松岳からやってきた集団とのすれ違いで、足場の危険な場所でかなりの時間をとられました。

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 ここまでくれば一安心。難所を乗り越えた安心感で、みなここで記念撮影です。間もなく第二峰の北峰に。

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 そして北峰の先端です。

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 ここも無事通過。
 第二峰の南峰は平らなチョッとした広場になっていました。

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 以前風は弱まらず、岩陰に入ると息が付けます。
 後残すは第三峰ですが、ここは捲いてしまうので、ひたすら唐松岳山頂を目指し登ります。山頂に近づくにつれ、風が弱まり、難所を超えた安心感で、足取りも軽くなります。あっという間に唐松岳山頂についてしまいました。

080112












 そこには、大勢の登山者が賑やかにしていました。
 天狗平を出てから強風とガスに悩まされ、鎖や梯子を何か所も経験し、緊張の登山を強いられた時間が、あっという間に遠いときの出来事のように・・。
 しばらく山頂でガスの晴れるのを待っていましたが、期待できないのと、この賑やかさに押し出されて下山に取り掛かりました。

080113









 唐松岳頂上直下に、ひっそりと咲いていたサクラソウです。なぜか嬉しかった。
 長い間温めていた不帰嶮。後立山連峰は、朝日岳から五竜岳までつながりました。満足度は100%です。
 五竜岳の八峰キレットが、今度は目標です。
 
04:40, Monday, Aug 02, 2010 ¦ 固定リンク

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