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独居生活のMさんは90歳です。初めてお会いしたときにいただいた名刺は、ちょっと年季入っていて、それだけにMさんの今までの歩んできた人生を想わせます。
まず90歳であり、現役をすでにリタイアしているにも拘らず、名刺を所持していることにビックリしました。 この名刺は、区画整理される前に作ったので、地番を手書きで直してあります。名刺の裏には、英語で住所表記をしてあります。 まあ〜何と素敵な! Mさんは、この英語表記の謂れを嬉しそうに話してくれました。 以前ナポリへ行った時のこと。現地住民の人と仲良くなり、言葉は通じないけれど身ぶり手ぶりの交流をした。別れの時、言語が分からないだけに、自分の住所を告げることなく別れてしまったのが心残りで、それ以来、この名刺をもって海外旅行をするようになったとのことです。
もう海外旅行をすることはMさんにとってないでしょうが、貴重な1枚をいただくことによって、Mさんの人生に加えてもらえたようで深い喜びがあります。
Mさんの戦争体験も悲惨なものでした。中国で捕虜になり4年間。真夜中、東の空の星を見ては両親を想ったそうです。この話をするMさんと一緒に、涙を流してしまいました。 「恩給は運給だ」ということもMさんに教えてもらいました。Mさんは恩給の受給対象にはなっていません。
今までの人生を語られるMさんとの出会いに、今後の関わり方を考えさせられています。 |
05:05, Monday, Feb 15, 2010 ¦ 固定リンク
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