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中堅と責任
 この機会に、「中堅」って何だろう、としみじみ考えました。
 参加したある研修会では、「4年以上のキャリアを持つ人」が参加資格でした。キャリアの年数の上限は設けられてはいませんでした。
 おそらく、「中堅」の前は「新人」で、その後は「ベテラン」ということになるのでしょう。
 
 その研修会で「新人は……」、「中堅は……」のそれぞれの「……」の部分を
思いつくままに埋めてごらんなさい、という課題が出されました。
 すると見事に、
「新人は若くて疲れを知らないが、中堅は体が思うように動かない」、
「新人はスポットライトを浴びるが、中堅は裏方」、
「新人は勉強熱心だが、中堅はマンネリ」
「新人は何をやっても赦されるが、中堅は責任を取らされる」
 ・・・と、とにかく版で押したようにネガティブな回答。

 「中堅」の要件はある程度の「経験」と「技術」と、それに「責任」といえると考えます。そういった能力があると認められだすのが「中堅」の入り口なのだと思います。
 だからこのネガティブ反応の大体は、その内の「責任」のいやさからきているのではないでしょうか。
 
 でも、私は言いたい。
 責任が取れると認められるということがいかにうれしいことか、と。
 日本語の「責任」という字が「責めを負わせる」みたいで、あまり良くない意として受け取れてしまいます。だからみんな逃れることに熱心になっちゃうのです。
 
 英語では、responsibility。これは、「応答が可能だということ」という意味。
つまり、「どうなんだ」と言われて、「これはこうだ」ときちんと申し開きができる
ということ。要するに、世間に対して発言権があるということです。

 「責任」という言葉を、もっと積極的にとらえてみてはいかがでしょうか。
 
05:38, Monday, Aug 31, 2009 ¦ 固定リンク

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