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80歳になるTさんが、今年も事務所に顔を出してくれました。2年半前に、破産申し立てをした法人の役員だった人です。 Tさんは、破産申し立てをする半年前に、ある人の紹介で事務所にやってきました。京都にある老舗もバタバタ潰れるという不況業種でした。Tさんの会社もご多分にもれず再建不能状態でした。 その時に税理士としてできることは、会社整理に向けて、役員の背中を押してあげることだけです。 時間をかけ、一番いい方法を説明し、決心がつかない気持ちを整理し、納得してもらい、弁護士を紹介しました。
以来、半年ごとに必ず経過報告を含め、事務所に顔を出してくれます。 全てのことが、約3か月ほど前に片付き、今は落ち着いた生活を送っているそうです。 いつも「先生のおかげで立ち直ることができた」とおっしゃいます。そう言われるとくすぐったいのですが、私は税理士として背中を押しただけで、決心をしたのは役員です。ズルズルするのでなく、潔く選択するべき道を選択しました。 結果、周りにも迷惑をかけたことは事実ですが、お互いにこれ以上傷が深くならないよう食い止めることはできました。
Tさんは、83歳になる夫と、親せきの所有する家で生活しています。二人とも健康を取り戻し、静かな毎日を過ごしているようです。 Tさんは「私の歩んだ道」という題名で、もう少し若いころ自費出版しました。 「続編を書いたらいかがですか。人生の集大成の意味も込めて」 と投げかけましたら、とても嬉しそうにしていました。事実、その続編が出るのを、私は楽しみにしています。 |
05:13, Thursday, Aug 06, 2009 ¦ 固定リンク
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