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任意後見人から任意後見監督人の私に、最後の後見事務報告書が届きました。最後というのは、被後見人が亡くなったからです。 報告書には、身上監護の記録が添付されており、被後見人がどのような状態で「死」を迎えていったかも克明に記録されています。それを読んでいると、任意後見人の働きが大変尊いものだと感じます。
任意後見契約は、公正証書によって契約され、任意後見人の報酬も定めます。 財産がある人は、この報酬もそう負担ではありませんが、蓄えもほとんどなく、収入が年金だけという人は、報酬のことを考えただけでも精神的に負担に感じるかもしれません。 任意後見人を引き受ける人の考えにもよりますが、少なくとも、今関わっている任意後見人は、被後見人の財産の有無に関係なく引き受け、その務めをなしています。
いろいろな方の任意後見監督人を引き受けていますが、被後見人への訪問記録など、その報告書を読んでいると、任意後見人の尊い働きと御苦労に頭が下がります。決して報酬では割り切れないものがあります。
最後の報告書。ここに後見監督事務報告書を作成して家庭裁判所へ提出し、この方の後見監督は終了します。 一人の人の人生の最後をお手伝いできることは、自分にとってもやがて迎える「人生の終末」を考えるきっかけにもなります。そして、こうした関わりのできることに感謝しています。 |
05:38, Friday, Jul 17, 2009 ¦ 固定リンク
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