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自筆遺言書の検認をしました。 子供のいないKさんは、約1年ほど前に夫を亡くし、独居生活をしています。 85歳と高齢ではありますが、自宅に時々ヘルパーさんに来てもらったり、夫側の遠い親せきの方が様子を見に来てもらいながら、元気に生活しています。 そろそろ相続の手続きをしなくてはならないね・・といった時に、遺言書があることが分かりました。大きめの封筒の表に、筆で遺言書とかかれ、封印された重々しいものが出てきたのです。
Kさんには、裁判所で遺言書の検認をする必要をお話し、検認の申し立てのお手伝いをさせていただき、検認に至りました。
検認の申し立てには、相続人全員の戸籍謄本を用意しなければなりません。子供がいませんし、両親は亡くなっていますから、兄弟姉妹が相続人となります。その兄弟姉妹も高齢ですので、中には既に亡くなり、その子、つまり甥姪が相続人となる人も出てきます。 16人もの相続人が存在することが判明し、その方たちの戸籍謄本を用意したり、親族表を作成するのも大変でした。
Kさんの夫の一周忌に、集まった親族の方々には 「遺言書が発見され、裁判所で検認の手続きをします。裁判所から呼び出しの通知が行きますが、驚かないように。」 と、前もって話をさせてもらいました。
当日、裁判所での検認に立ち会った相続人は、Kさん以外に3人の方たちでした。甥姪にあたる人です。しかも県外から足を運んでくださったのです。 Kさんは、この3人に初めてお会いしたそうです。Kさんは豪く感激していました。この3人も、お参りさせてほしいと、Kさんのお宅へ向かったのです。
運転手を務めていた私は、なんか、温かい気持ちになりました。夫が残した遺言書によって、夫の親族に初めて出会い、夫のためにお参りしてもらえるきっかけになったことは、Kさんとしても嬉しかったと思います。
検認後の遺言書を見せていただきましたが、毛筆で書かれた遺言書は達筆で、全ての財産を妻であるKさんに遺贈するとありました。
もしこの遺言書がなかったら、相続の手続きも大変なことになったと思います。
遺言書の検認を通しての初対面。Kさんの夫が残した副産物です。大きな実りでした。 |
05:05, Tuesday, Jun 02, 2009 ¦ 固定リンク
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