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何年振りかでお会いしたKさんは、その年齢を感じさせないほど生き生きとしていました。Kさんは、私が日本山岳会に入会する際に、推薦者になってくださった方です。 当時は、山登りも何回かご一緒させていただきましたが、その後は、偶然に山で出会うぐらいのお付き合いでした。
Kさんは、昨年3月に前立腺がんを患い、余命2年と宣告されたそうです。6月には直腸がんが発見され手術。現在、全身ががんに侵され、抗がん剤を投与しているそうです。 それでも、昨年は7回山に登ったそうです。がん患者の登山グループがあり、そこに参加して草津白根も登ってきたと嬉しそうに話されました。 そのグループでは、 「Kさんは、まだがん患者の新米じゃないの。私なんか4回も患ったのよ!」 と励まされるそうです。 今年は、昨年ほどは登れなくても、何回かはチャレンジしたいとおっしゃいました。 今では、飯綱山に登るのも、登りだけで5時間ぐらいかかるそうです。 あと1年。自分に出来ることはなにか・・何回山と対話できるか・・。Kさんが残される家族のためにやっておきたいことをお聴きしました。
死と向かい合いながらも、常に前向きに、そして今まで生かされてきた感謝の想いと、残された時間で自分にできることを成し遂げたいというKさんの生き方。 まさに「よく生きる」姿です。生かされていることを感謝しつつ、その恵みに応えるよう献身しているKさんです。
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05:21, Monday, May 18, 2009 ¦ 固定リンク
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