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昨日は「母の日」でした。6月には「父の日」がやってきます。そして先週には「子どもの日」がありました。 私たちには、誰一人の例外もなく子どもだったときが、そしてかわいい赤ちゃんだったときがあります。 何も知らず、一人では何もできなかったそんな私たちを育て導いてくれた父母が、また周りの大人たちがいます。 そんな一人一人の存在があって今のわたしたちはいるのです。そして、これも誰一人の例外もなく私たちは未来を担う世代に対して責任を持っています。 私はこれまでに数限りない会社の経営や申告に携わり、多くの家族の相続に立ち会ってきました。 そんな時よく、冷たく並んだ数字や四角四面の表の背後に、先達たちの「今」への熱いメッセージ、今を生きる者たちの彼らへの深い感謝、またこれからの世代に託す切なる思いが脈々と息づいているのを感じて思わず粛然として襟を正すことがあります。
「人とは、過去を背負い、未来を孕んで、現在を生きる存在である。」
そんな時私は、あるとき何かで読んだことのあるこのあまりにも当り前で、それでいて含蓄の深い言葉を思い出します。 ただ目の前の問題の解決、ただ一瞬の「自由」の謳歌だけに心を奪われていてはいけないという想いを新たにし、本来人間とはそんな風には造られていないということに深い喜びと感謝を覚えるのです。
ともあれ、この長雨の前の、私たちの信州が新緑に輝く一年で一番さわやかな季節。 私たちはことさらに家族や先達たち、そして未来を担う次世代の人たちに愛と感謝の心を留めるように招かれています。 |
05:35, Monday, May 11, 2009 ¦ 固定リンク
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