「ずく」出せ  
税理士のひとりごと  
 
 
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24
25 26 27 28 29 30

最近の記事
裁決・判例で検証

研修会

有効求人倍率

事例に学ぶ最新の不祥事対応

クレンディスタンス網走大会

長野県議会環境産業観光委員会と ..

交通事故研修会その3

後見監督事務処分事件

単純承認

Tさんの玉ねぎ

過去ログ
2018年 7月
2018年 6月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2018年 1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年 9月
2017年 8月
2017年 7月
2017年 6月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2017年 1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年 9月
2016年 8月
2016年 7月
2016年 6月
2016年 5月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2016年 1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年 9月
2015年 8月
2015年 7月
2015年 6月
2015年 5月
2015年 4月
2015年 3月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2014年 7月
2014年 6月
2014年 5月
2014年 4月
2014年 3月
2014年 2月
2014年 1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 6月
2013年 5月
2013年 4月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年 9月
2012年 8月
2012年 7月
2012年 6月
2012年 5月
2012年 4月
2012年 3月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 9月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 4月
2011年 3月
2011年 2月
2011年 1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年 9月
2010年 8月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 5月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年 9月
2009年 8月
2009年 7月
2009年 6月
2009年 5月
2009年 4月
2009年 3月
2009年 2月
2009年 1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年 9月
2008年 8月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 3月
2008年 2月
2008年 1月

Powered by Google

 

≪ カルメン  ¦ トップページ ¦ ながのまちづくり活動支援事業 ≫


Kさんからの手紙
 心温まるお手紙をいただきました。
 まもなく84歳になられるKさんというご婦人です。

 この方との出会いは、ある方の紹介で、相続の手続きをすることがきっかけでした。
 個人の確定申告期間中の忙しい時でしたが、Kさんがとても心細く思っているので、1日でも早く訪問してほしいという紹介者からの依頼があり、足を運んできました。

 Kさんは年齢を感じさせない、そしてとてもきれいな方です。家の中もきちんと片付いていて、週2回ヘルパーさんが通ってくるだけで、あとはすべて自分で処理しています。
 子供はいなく、夫と二人で仲良く暮らしてきました。しっかり家を守り、専業主婦で、あまり外に出る生活はしていませんでした。買い物にもほとんど出たことがなかったそうです。
 ある面では世間知らず。けれどどうしたら相手の人が喜んでくれるかを充分知っていて、その人が喜ぶのを見て自分も喜ぶKさんなのです。

 Kさんに残された遺産は、税金が課税されるほどではありません。ですから相続税の申告は必要ありませんが、残された遺産の分割と名義変更があります。 法定相続人は兄弟姉妹。
 でも具体的にどの人なのかKさんはよく把握できていません。
 遺産分割でちょっと大変かな・・・と思っていましたら、何かの話で遺言書が残されていることが分かりました。Kさんはそれがとても大切なものとは思っていなかったそうです。
 「まあそうなの。主人の形見としてずっとしまってあったのよ。」
と天真爛漫に話されます。

 相続人の確定をして、遺言書の検認をすることを説明しました。遺言書の内容にもよりますが、この遺言書で名義変更をすることができそうです。たぶん遺産の全てがKさんに渡るようになっていると思いますから。

 気がかりなのは、相続手続きが終了しても、今後のKさんの生活です。親せき付き合いはほとんどなく、「遠い親せきよりも近くの他人」のお付き合いをしている人が一人いるそうですが、いずれその方とも話し合わなくてはならないでしょう。

 税金の申告だけに限らない、たまたま関わることになった人の今後の人生を見守っていくことにもお手伝いさせていただけることは、責任あることですが嬉しくもあります。

 Kさんとは、初めてお会いしたのですが、2時間も話し込んでしまいました。
 それがとても印象に残ったらしく、手紙をいただいたのです。

 「人生の先みぢかくなりまして、先生にお逢いできまして、いろいろと、おみちびき頂けますことを思いますと、せっかく残されました人生を大切に、いたしたくなりました」

 その人の少しでも支えになれたなら・・と思うと、税理士としての出会いが、私自身の人生の支えにもなります。

 相続人は10人を超えそうです。
 
05:23, Thursday, Mar 19, 2009 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 

Powered by CGI RESCUE