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配偶者を亡くした方と向かい合うことが多く、悲しんでいる姿を見ていると、二人が歩んできた人生の深さが心に響きます。 切ないのは、まだ何も考えたくない位に悲しみや寂しさの中にある状態の方に、相続手続きの話をしなくてはならないことです。 生前から知っている家族であっても、経歴から始まって多くのことを詳しく確認しなければなりません。そんな時、共通の思い出話が出てきたりすると、もう、一緒に涙々です。
先日も、相続関係の書類がそろったから取りに来てほしいという連絡があり、職員が一人取りに行く約束をしました。 当日朝の「先生は来ないのか・・」という電話で、その方の寂しさの持って行き場のない状態が続いていることを感じました。 時間調整をし、松本での会議の行きがけに寄らせていただきましたが、涙を流して喜んでくださいました。 「ありがと。嬉しかった・・。」と言われると、たった20分でも顔出しできてよかった…と思います。
また、かなり高齢の妻を亡くされた方。葬儀に参列して1週間ぐらい過ぎた頃、事務所の近くに来たからと顔を出してくれました。 「所長さん、家内の葬儀に顔を出してくださってありがとう。嬉しかった。一言お礼を言いたくて。」 涙がいっぱい出ていました。もちろんこの方もかなりの高齢です。事務所から帰る後ろ姿が、あまりにも寂しそうでその姿が見えなくなるまで見送りました。
高齢化に伴う成年後見制度、遺言書の作成、その後の相続の手続き等、多くのことを必要とする時代です。そしてこの手続きをする際にも、決して割り切れない、割り切ってはいけない大切なものがあります。少なくともその人と思いを同じにすること。 「相続税がこの位になります。」という話は大切ですが、きちんと相続人と向かい合ったあとでのことと思っています。 |
05:14, Monday, Feb 16, 2009 ¦ 固定リンク
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