ある法人の会長が亡くなり、相続税の申告の手続きをしている最中です。
会長が使用していた役員室。今は誰も使用することなく、亡くなったときの状態のままになっています。 その部屋を見せていただきました。
亡くなったのが10月。カレンダーも10月のままです。 引き出しを開けたら、たくさんの薬が出てきました。机の後の棚の扉を開けたら、リポビタンDの箱が、まだ手付かずのまま置いてありました。
若い頃長野にやってきて起業し、一代で会社を大きく築いた業績は、この会長の行ってきた社会貢献と共に、この地に根付いています。 会長が生前使用していたまま残されている一部屋に、亡き会長の息吹を感じました。
会長は、私に向かっていつも「お嬢さん」と呼んでいました。 「お嬢さん」と耳元で囁かれたような・・・振り返ればそこに晩年の会長が座っているように思えてなりません。
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