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最後の秋を楽しむというより、心残りを持ちこさないために、戸隠連峰で一番高い西岳にチャレンジしてきました。
実はこの山、前回は時間切れで途中で引き返していたのです。 なんとなく気持ちが落ち着かず、山頂を極めるだけが山でない…と言い聞かせはいていたのですが、連休最終日時間が取れたので、今度は時間を早めての再挑戦をしてきました。
西岳は、戸隠連峰で一番高い山です。2058メートルです。一般に戸隠山と言っているのは「八方睨」といい1900メートルです。 戸隠山は健脚者向き、西岳は経験者向きとなっており、どちらも鎖がたくさんあります。
この西岳挑戦、鏡池のところから入りました。 紅葉はもう終わりかけていて、裸木が目立ちます。しかし、今回は西岳山頂を踏むことが目的でしたので、ただひたすら歩きました。 天狗原を抜けると急登に差し掛かります。段差も大きく手を使わないと進めないところもたくさんあります。 やがて見晴らしのいいところに出ると、そこから正面に「西岳」と「本院岳」の雄姿が眺めることができます。ほっと息のつけるところです。 さらに進んでいくと、やがて鎖が何か所も付き、気が抜けません。 「熊の遊び場」「無念の峰」と言われたところまでは順調でしたが、この「無念の峰」から先が、さらに緊張でした。 前回は時間切れでこの「無念の峰」で引き返しているのです。
ここからは、ぐっと下へ降るための鎖と鉄ばしごが取りつけられているのですが、オーバーハング気味で、ここが一番怖いところでした。この鎖場は下るより上りのほうが絶対楽。
次の難所は、「蟻の戸渡り」と言われているところで両側が切れています。 しかし「八方睨」の蟻の戸渡より幅は広く、ここは難なく通過。 次の難所の「不帰ノ嶮」といわれる鎖場は、左側がガレていて緊張。慎重に通過すると、やがてP1(第1峰)といわれるところに出ました。
西岳山頂までは、あと一息。休憩する間もなく西岳を目指します。さしたる危険個所もなく20分ばかり歩くと西岳山頂に着きました。
スタートから4時間半。標準時間は5時間半となっていますから、かなり時間も稼ぎました。 再挑戦しての頂上に立てたことは、自分の心の中に大きなものを残します。 難所が続く山に挑む時の、不安な気持ちを押しての経験が喜びに変わるその瞬間がまたいいのです。 チャレンジしなければこの達成感は味わえない。 危険であるならば慎重に行動するということは、日常生活においても同じです。 今後戸隠連峰を眺めるたびに、今までとは違った想いで目に映ると思います。
西岳山頂から、予定時間より早かったので本院岳〜八方睨経由で下山することにしました。 本院岳までの間は、西岳キレットがあります。ほぼ垂直の岩も下らなくてはなりません。 やがて本院岳(2030メートル)に。 「一息の峰」最低鞍部を越して「八方睨み」です。ここから奥社に下山です。 このコースは何度か通りましたが、「蟻の戸渡」が一番嫌です。西岳の「蟻の戸渡」よりずっと緊張を強いられます。 ここを通過してしまうと気も楽になり、奥社にはあっという間についてしまいました。 総歩行時間は、休憩を入れて8時間でした。 感想は「疲れた」です。精神的に疲れました。ですがまあ〜、時にはこんな山登りもしてみたくなるものです。 この達成感がアドレナリンを分泌して更に脳の活性化が行われると・・・秘かに思っています。 そして最後の締めとして、50000分の1の白地図に歩いたルートを赤線で引くのですが、それがまたゾクゾクします。 想いは次の山に行っています。 |
05:00, Tuesday, Nov 04, 2008 ¦ 固定リンク
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