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成年後見監督人の仕事をしていて気がつくことを書きます。
成年後見制度は、高齢化社会に対応した今の時代には必要な制度です。 判断能力が衰えた人に代わって、成年後見人がその人の身上監護や財産管理をします。 その報告書を、定期的に裁判所へ提出しなくてはなりませんが、報告書をチェックするのが後見監督人の仕事となります。 後見人の仕事を誤解している人が多いことに気がつきます。 後見人は、判断能力の衰えた人…つまり被後見人のために被後見人の財産を保護していかなくてはなりません。 被後見人のためにその財産を使うことはいいのですが、時には後見人のために被後見人のお金を使ってしまうケースがあります。 また、被後見人に財産がたくさんある場合、相続税対策ということで被後見人の財産を推定相続人に移してしまうケース。生前贈与ですね。これは絶対認められません。 これらのことが発覚した場合、後見人からそれらのお金を被後見人に返してもらいます。
後見人になった方は、本当にご苦労だと思います。 被後見人の推定相続人でない方が後見人になるケースもあります。 当然に後見人に対する報酬ということも考えなくてはなりません。 しかし後見人に対する報酬は、後見人が被後見人の財産より勝手に取得してはいけません。裁判所に「報酬付与」の申し立てをし、認められて初めて報酬を取ることができます。 被後見人に財産が無いという場合は、無報酬になるかもしれません。
この後見人制度を利用する人が増えてきていますが、後見人になる人はその責務をしっかりと認識して引き受ける必要がありますね。
後見人になっている方には、頭が下がります。 |
05:15, Friday, Sep 19, 2008 ¦ 固定リンク
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