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息子が誕生してから今日までのことを振り返る機会がありました。
生後40日で病気が分かり入院手術。 その年のクリスマスを自宅でやっと迎えることができました。 視覚障害とこの病気と一生向かい合っていかなければならない事実に、キチンと向かい合うことで、障害に負けてほしくない人生を歩ませることに心を配りました。
3歳になってすぐに飯綱山に登りましたが、一緒に登山をすることで、 「たとえ時間がかかっても根気よく続ければ自分にだってできるんだ」 ということを学びとってほしいという願いがありました。
小学校時代はいじめで悩み、やがて中学で出会った陸上に専念するようになりました。 登山を通しての「やればできる」という根性が育っていたのかは分かりませんが、この陸上が彼の人生の支えになっているのだと思います。 8年間続けている陸上で、いよいよ世界の舞台へ進出です。 昨年サンパウロで開催された身障者陸上世界選手権では、銅メダルを獲得してきていますが、その時彼が走る姿…競技する姿を初めて見て、ここまでの成長に感謝すると共に胸がいっぱいになりました。
「子供のころいじめで泣いていた子が、自己への挑戦で戦っている。障害に向かいあいながらも、あまりにも多くのことがありすぎてくじけそうになった時もある。そうしたことを通して今の姿がある。」 ということが、親にとってやっぱり嬉しいことです。
今日の午前、彼は、北京パラリンピック出場に向けて成田を出発します。 「決してあきらめない」 の根性で、競技会場である「鳥の巣」のトラックのスタート台に立ってほしいと思っています。 |
05:07, Saturday, Aug 30, 2008 ¦ 固定リンク
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