ルーマニアの作曲家でボルンベスクという人がいます。 ボルンベスクは19世紀後半のルーマニア独立運動の先頭に立って音楽活動をし、30歳の若さで亡くなっています。
ボルンベスク作曲で、「望郷のバラード」という曲があります。 ルーマニア人にとって特別な曲であるそうです。
このことを知ったのは、「百年の預言」(高樹のぶ子著)という小説でした。
そのボルンベスクが、「百年後の愛しい羊たちへ」と題した楽譜を残していて、それが百年後のチャウシェスク政権崩壊のルーマニア革命を預言していたというのが、この小説の主題です。 「望郷のバラード」は、まだ聴いたことがありませんが、「百年の預言」を読み進める中で、いつもこの曲が流れていたような気がします。
百年の時間を越えて私の魂に響くであろうこの曲に、実際に出会えるのを待っています。もしかして、この曲探しに旅立つのも楽しいかもしれません。
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